キャストアウェイ


2000年 アメリカ
監督: ロバート・ゼメキス

出演:トム・ハンクス 、 ヘレン・ハント


 キャスト・アウェイ Cast away(漂流)

 のどかな風景のアメリカ西部で、宅配便のトラックが「天使の羽」のマークのついた荷物を集配するところから映画は始まる。そして、最後は、その荷物とともに無人島での4年間を生き抜いた主人公によって、差出人の家に届けられる。しかし、差出人は不在。帰る途中、十字路に立ちどまる主人公のそばに一台の車が止まり、その車を運転している女性が降りてくる。そして、言葉を交わして走り去るその車の後ろには、荷物と同じ「天使の羽」が描かれている ― その場面で終わりとなる。

 でも、主人公は「天使の羽」の荷物を届け先ではなく、なぜ、差出人の家へ持っていったのか?おそらく、「天使の羽」の荷物が、無人島で生き抜く糧となったので、差出人にそれを知らせて感謝の意を伝えるためであったのだろう。「羽」は「フォレスト・ガンプ」でもでてきたな。

  宅配便フェデラル・エクスプレス(フェデックス)の社員であるチャックは、その仕事ぶりは、まさに「時間との戦い」。いつも饒舌にしゃべり続けながら、時間をねじふせるような勢いで世界中を飛び回っている。そして南アメリカへの飛行の途中、飛行機は太平洋に墜落する。一人助かった彼は無人島へ漂着し、そこで4年間にわたる過酷な生活をおくる。

 4年後、彼は意を決していかだをつくり帆をはって、島からの脱出に成功する。そして漂流のすえタンカーによって救出される。

 饒舌であった彼は姿を消し、寡黙で無駄なことは話さない人間となっていた。結婚するはずだった恋人は既に他の人と結婚してしまっている。十字路に立つ最後の場面は、彼が新しく生きるための岐路を象徴するのだろう。