フォレスト・ガンプ


1994年 アメリカ

監督 ロバート・ゼメキス
主演 トム・ハンクス、ゲイリー・シニーズ、サリー・フィールド、ロビン・ライト

 第トム・ハンクス扮する主人公フォレスト・ガンプ。知能指数が低いながら、いや低いがゆえにというべきか、また、賢明な母の教育のゆえか、誠実一路に生き抜く主人公。
 彼にとって出世欲・金儲けなどは全く無縁、ただ懸命に生き抜く人間の姿の美しさ。しかもそれを努力するのではなく、あるがままに自然にやりのけてしまう。

 また、随所にアメリカの歴史がちりばめられる。それも心憎い描き方。これはたまらない。

 まず、彼の名前は南軍のネーザン・ベッドフォード・フォレスト将軍、KKK団の創始者に由来 ― 人間のおろかさに対する戒めのために。
 フォレストの家に宿泊するエルビス・プレスリーに歌の身振りのヒントを与える。
 アラバマ州知事のウォレスの黒人学生の入学拒否に際し、黒人女性が落とした本を手渡してテレビ映像に登場。
 その後、大統領選に出馬したウォレス知事が撃たれる映像。
 ケネディと全米フットボールチームの代表として出会う。そしてケネディの暗殺
 ヴェトナム戦争に従軍し、仲間を救出して戦功をたてる。
 勲章の授与でジョンソン大統領に負傷した尻をみせる。
 中国とでのピンポン外交。ジョン・レノンとテレビ番組にでる。
 ニクソン大統領にホテルをかえるようにすすめられ、そのホテルで向かいのビルの侵入者を発見し、警備員に通報するのが主人公であったりして、思わず笑ってしまう(ウォーターゲート事件)。これがニクソン辞任に。

 などなど・・・アメリカの歴史を織り込みながら、興味は尽きぬ。

 ガンプの母親の言葉も大変味わい深い。

 「人生はチョコレートの箱のようなものだ、箱をあけてみるまでは、中味がわからない」
 Life's box of chocolates , Forrest. You never know what you're gonna get.

 「死は生の一部」
 Dying is a part of life.