太陽の帝国


1987年 アメリカ
監督: スティーヴン・スピルバーグ

出演: クリスチャン・ベール、ジョン・マルコヴィッチ
、ミランダ・リチャードソン、イブマサト


 スピルバーグ監督の作品

太平洋戦争の勃発とともに日本軍は上海の英国租界に進攻する。それまで、欧州の大戦から遠くはなれ、安穏な生活を享受していた租界のイギリス人の生活は一変する。

混乱の中、父母と離れてしまった少年、何不自由ない平和な生活から、まさに地獄のどん底に突き落とされたような境遇になってしまう。

その極限のような環境の中、少年は見事な人間の順応性を発揮しながら生き抜いていくのである。しかし、少年が変化していくところだけが描かれるのではない。この映画は、環境によって人間の大きく変わっていく部分と、一方で、子どものころに持っていた、大空を自由に飛び回る飛行機への変わらない少年の心を、そのつどそのつど、形を変えながえら描いていくのである。

少年の心で大きく変わっていく部分と、かわらずに持ち続けていく部分が、交差して描かれていく。「フック」とおなじテーマが、この映画でも取り上げられていると思いながら、私はこの映画を見た。

飛行機、自由な大空への飛翔・・・子どもから大人へ、そういえば鶴を折っていた登校拒否の子どもがいた、そんなことを思いながら