鷲は舞いおりた


1977年 イギリス、アメリカ
監督: ジョン・スタージェス  
出演: マイケル・ケイン、ロバート・デュバル、ドナルド・サザーランド、ジェニー・アガター

 

 第2次世界大戦も大詰め、ドイツの敗色は濃厚。そんなときムッソリーニ救出の奇襲作戦に気をよくしたヒトラーは、イギリス首相チャーチルの誘拐を命じる。

 その可能性はほとんどないと考えられたが、たまたまチャーチルが週末をイギリスの東部、ノーフォークの一寒村ですごす情報がよせられる。俄然色めき立つのが作戦の計画を命じられたラードル大佐。
 
作戦を思いついたときに、チャーチルが寒村の別荘で過ごすというたまたま寄せられた情報、不思議な時の一致。ユングの共時性が引き合いにだされる。

 そしてチャーチル誘拐の「イーグル作戦」がはじまる。歴戦の勇士シュタイナ中佐率いるドイツ落下傘部隊の精鋭たちが、イギリス海岸に降り立つ。
 
「親鳥より巣へ、鷲は舞いおりた!」
 ポーランド兵になりすまし、計画は着々とを進行していくが、隊員の一人がたまたま用水路に落ちた少女を救出したことから、ドイツ兵であることがばれてしまう。

 一昔前の戦争映画ですね。それぞれの登場人物に深い人間的な味わいがあり、深い共感をもって観ることができる。SSやヒムラーなど組織のなかで人間の良心を持たない人物を除き・・・。それぞれが自分の使命を果たすべく、屹立した勇気をもって、しかも、ユーモアを忘れず。それぞれが「人物なり!」、いい映画でした。

 ラストでチャーチルがシュタイナによって撃たれるが、実は撃たれたのは影武者の俳優であり、その俳優自身も志願して自分の命を危険にさらしていたのである。本物のチャーチルは「ヤルタ会談」に行っている設定。歴史だー。