目次
2005年環境週間要求項目/
ひょうご環境創造協会 環境政策提言等支援助成金活動 完了報告/
アースディひょうご 中島 秀男 様(瀬戸環連会員)からの報告/
“豊島は私たちの問題ネットワーク”(てしまネット) 事務局長 市村康 様より/
歴史の島粟島を訪ねて/
"第26回 浜辺のあそびと汐干狩"を終えて/
会費納入のお願い/
第28回 瀬戸内沿岸住民集会/
近畿の環境団体情報交流会/
〜瀬戸内海 いま むかし 脱埋立へ〜/
瀬戸内海ニュース第189号(2005年6月1日発行)
『全国公害被害者総行動デー』(2005.6/9〜10)も、今年は第30回目を迎えます。
瀬戸環連は例年通り、環境省水環境部 閉鎖性海域対策室との交渉を9日(木)14時から行なう予定です。
2005年6月9日
小池 百合子 環境大臣殿
2005年環境週間要求項目
瀬戸内の環境を守る連絡会
兵庫県明石市東仲ノ町3‐15
TEL/FAX: 078-911-7397
1 瀬戸内法施行から30年が経過しました。一方、国交省は平成17年2月「今後の港湾環境行政の基本的な方向について(案)」を公表しています。瀬戸内海も相当部分が港湾区域となっています。港湾のあり方をあわせ、今後50年100年後の瀬戸内保全のあり方についてどのような責任を持つのか、どのようにしていくのか説明されたい。(国交省の担当者を出席要請する)
2 瀬戸内海での環境破壊の最大の原因は、埋立であると認識しています。瀬戸内の埋立の功罪について整理すべきであるが、どのように認識していますか。また今後の埋立についてどのように考え、どのように規制していきますか。
3 景観法が成立しました。そこでは「良好な景観は、美しく風格のある国土の形成と潤いのある豊かな生活環境の創造に不可欠である」とされています。瀬戸内海の多島美、沿岸風景などを今後維持するための方策に活用されたい。重伝建御手洗(広島)、鞆の浦、室津(姫路)などで景観を重視した保全運動がある。行政として連係する用意はありますか。
4 瀬戸内海、瀬戸内沿岸の保全にあたり、ゴミの問題は避けることが出来ないものとなっています。みずしま財団では、漁業者と連係しながら海底ごみの回収を図っています。また、兵庫県淡路島成が島では、その優れた景観・生物を守るため、漂流ごみの始末に苦労を重ねています。
ゴミの多くは製造物のなれの果てです。ヨーロッパでは普通のこととされている製造者責任についてどうお考えですか。行政の責任を明らかにし、またゴミの回収などの運動を助けることができると考えるがどうでしょうか。またこの分野は、環境省だけでなく他省庁との協力、協同が必要であると考えるがいかがでしょうか。他府県からのゴミを瀬戸内に持ち込んで環境を破壊して欲しくないというのが、沿岸住民の気持ちであるがどう考えていますか。遠距離から搬入されている廃棄物の量、搬入先、搬入許可などの現状と行政対応の強化についてご説明願いたい。
5 海砂採取については、環境省も瀬戸内保全のため、禁止すべきであると認識していると考えている。九州以外では、ほぼ全面禁止が実現できると考えるが、採取による環境破壊が明らかとなっており、自治体まかせではなく国として、又環境省としてイニシアチブをとる予定はないか、お聞かせ願いたい。国交省では、採取した跡を埋め立てることも検討しているようであるが、それは新たな環境破壊にもつながることもありうるが、環境保全上どう考え、実行可能性などについてどう検討しているか明らかにされたい。
6 失われた磯浜・海岸の回復、埋立地など遊休地対策は、瀬戸内の環境破壊の歴史を振り返ると、どうしても必要であると考えている。瀬戸内海での原体験が私たちの保全運動のひとつの原動力となっている。子供らにそのような体験を積ませたいというのは、切実な願いであります。それには規制を強め、復元をする必要があるが、いわゆる環境創造に頼りすぎてはいけないと考えていますが、復元などについてどのように検討されていますか。海へのアクセスは入浜権運動の原点であり、今も多くの住民が願っていますが、アクセスの実現に努力していますか。
7 瀬戸内海は魚介類の宝庫でありました。今後もそうあり続けて欲しいと考えています。特に貝類が激減している一方、その生態系の解明も進んでいるようです。生育の場所、採取の場所などに注目をした保全が必要とされています。又、ダイオキシンや有機スズの汚染も奇形魚の発生や人体への影響もあり心配です。今後の対策をお聞かせ願いたい。海底の重金属、汚染物質の環境基準の必要性についての認識、今後の方針などお聞かせ願いたい。ダイオキシンの全国調査はどうなっていますか。
8 海の管理について、環境省は瀬戸内海全体を視野にいれたマスタープランを作る必要性についてはどう認識していますか。それをふまえ府県などの地方自治体が区域を意識して保全にあたるべきであるという意見もありますが、歴史的社会的文化的な経過を重視しつつ、自治体がそれに関係することについてどうお考えですか。自治体のむやみな負担が増えないようにかつ実効性のある方策を検討されたい。
9 瀬戸内におけるCCZ(コースタル・コミュニティ・ゾーン)事業における埋立をともなった事業の名称、事業内容、各事業における面積、国立公園地域との関連など明らかにされたい。明石では、市民は陥没による死亡事故や埋立地上での事業の失敗などもあり、成功したとは考えていないが、CCZ事業について全体としてどう評価しているかお考えを伺いたい(国交省の出席を要請する)
10 明石での90年以降の海岸整備事業の概要と環境省の関与、成果と考えていることをお聞かせ願いたい(国交省の出席を要請する)。
11 住民参加、パートナーシップを実現するために何が障害になっており、どうすれば現実のものになるか、行政の立場からどう考えているか説明願いたい。
ひょうご環境創造協会 環境政策提言等支援助成金活動 完了報告
昨年夏から取り組んできました「瀬戸内沿岸海域の埋立てが生物に与える影響の調査研究と環境政策の提言活動」がこの5月で完了し、まもなく報告者が発行されます。
ここでは調査のまとめを簡単に述べますので、調査結果や今後の課題、保全・再生政策など詳しくは報告書の「埋立てをやめ、瀬戸内の再生を探る」をお読みいただければ幸いと存じます。
調査先埋立地は、和歌山県(住友金属、雑賀崎)、大阪府(関西空港)、兵庫県(神戸沖空港、須磨浦海岸、大蔵海岸)、愛媛県(織田が浜)、広島県(鞆の浦、呉湾/広湾)の9箇所で、調査結果の主な特徴は以下の4点です。
第1は、埋立てをした所に共通に認められるのは、色々な面で初期の目的を達成していないということです。 例えば、事業費の高騰や地価の下落などによる財政面での赤字、自然海岸の喪失などによる藻場の喪失や生態系の破壊、地盤沈下や陥没による安全面での人身死亡事故などが代表的な例でしょう。
第2は、いわゆる開発や埋立ての影響についての、総合的な調査がなされていない
ということです。 藻場の破壊や生物に与える影響については、広島の藤岡氏の生物調査が30年以上にわたっており注目されています。また須磨浦海岸では、埋立て後も毎年継続して、専門家の協力を得ながら海辺の植物の観察会が開かれております。しかし、残念ながら環境省をはじめ行政での自然や生態系の継続的な調査はされているとはいい難い状況です。須磨、広島、大阪などの市民の自然観察を踏まえた行政の総合的な調査が望まれます。
第3は、以上の調査をふまえ今後の埋立てについては、ほとんど推進する余地はないということです。 今回の調査で埋立ての弊害はあってこそ、メリットは何も見い出せられませんでした。最近、自然再生ということが盛んにいわれますが、埋立ての反省無しには自然再生もあり得ません。埋立て影響の総合調査をしないまま、場当たり的な自然再生が進むとすれば、かつての産業誘致のための埋立ての二の舞になると考えられます。これ以上の埋立ての余地はないことを強調しておきたいと思います。
第4は、雑賀崎や鞆の浦など、周りの状況が厳しい中にも、ユニークで斬新な反対運動が一定の功を奏し、埋立ての見直しや凍結をさせているということです。
柔軟且つ斬新な政策や活動で、全国から多くの専門家やボランテイアが手弁当で応援に駆けつけくれ、多数の住民の共感を得る運動が展開され、反対運動が一定の成果を収めているといった、学ぶべきことが多くあるということです。 以上
(事務局次長 五島康治)
アースディひょうご 中島 秀男 様(瀬戸環連会員)からの報告
今年のアースディは4月23日に記念講演会として、京都のNGO「気候ネットワーク」事務局長の田浦健朗氏を講師にお招きして開きました。
「気候ネットワーク」は、温暖化防止京都会議(COP3)を成功させるため活動した「気候フォーラム」の趣旨活動を受け継いで、1998年4月に設立されたNPO法人です。代表は女性弁護士の浅岡美恵氏です。
当日、神戸勤労会館の会場にほぼ満席の参加者の出席があり、田浦さんはパソコンのパワーポイントを使って「地球温暖化防止と私たちのくらし」というテーマをわかりやすく、かつ具体的に専門的に話して下さいました。まず、地球温暖化問題の状況と被害。今年2月16日に発効した京都議定書の内容と課題。私達が家庭や地域でできる取り組みについて話していただきました。
講演のあと質問もたくさん出て予定時間が足りないぐらいでした。地球温暖化問題は、人類の生存をおびやかす大変な問題です。そのための京都議定書を守ることが出来るのか、日本政府・世界にとって重要な課題となりました。私たちひとりひとりが関心を持ってみつめてゆきたいものとだと思います。
写真提供アースディひょうご: 4/24(日)クリティカルマス自転車パレードスタート地点
・・・ 車の排気ガスによる環境破壊や交通事故等、車中心の交通社会に疑問を感じる人が自転車で車道を走り、マイカー使わない日の実行や地球温暖化防止アピール、
また自転車専用道路があればこんな感じかなという疑似体験の意味も合わせ、世界各地でアースディ(4/22地球の日)行事のプログラムのひとつとしても行われてきています。
“豊島は私たちの問題ネットワーク”(てしまネット) 事務局長 市村康 様より
『アースディinかがわ豊島〜考えよう未来ある暮らし〜 生命のゆりかご藻場・干潟に立って』の行事を終えてのメッセージをお寄せ頂きました。
市村様には、粟島フェスや豊島住民集会の写真提供などご協力頂いており、瀬戸環連HPで紹介中です。 地元からの発信としてインターネットで流行のブログページを作って公開されています。
http://spaces.msn.com/members/teshimadas
5月8日のてしまのアースデイ、無事終わりました。
120名位のささやかなアースデイで、有名人が来たりライブがあるのでもなく、ただ坦々と実直に不法投棄現場見学会・アースデイ講演「体感できる海の恵み」(香大名誉教授 岡市先生)・海岸清掃・干潟の観察会と、少しハードでマニアックに行ないました。 昼食時には、環瀬戸内海会議代表の阿部さんから「瀬戸内法改正プロジェクト」についてのアピール、また干潟の観察会での環瀬戸小西さんの生物調査の解説などをやっていただきました。
瀬戸内海の環境問題に長年関ってきた岡市先生の話題も身近だったし、その話を聞いてみんなでやった海岸清掃、そして少しはきれいになった干潟で観察会と、参加者みんなで豊島の海の恵みを体感できた一日でした。また展示やアマチュア無線での呼びかけ、医療生協健康相談コーナー、産直市など、みんなで瀬戸内海について考える一日でした。 当日の様子など ブログでも出しています。 (アマモの花、必見です。) まだ反省会など開いていませんし、報告も遅れてしまいましたが、ご支援ありがとうございました。
歴史の島粟島を訪ねて
兵庫県神戸市 木村 良夫(会員)
連休を利用して2泊で粟島を訪問した。粟島は香川県三豊郡詫間町に属する島(塩飽諸島の1つ)である。3島が砂州で連結してできた3枚翼のスクリューのような形をした島で周囲16km,面積約4平方キロである。神戸からだと淡路島を縦断し高速で善通寺まで走れば詫間まで約3時間である。詫間町須田港から連絡船が出ており15分で島に着く。もちろん鉄道で行くこともできる。
粟島は江戸時代、北前船の寄港地として栄えた。明治以降は外航船に乗船する高級船員を多数輩出した。しかし、高度経済成長期に入り船員よりも一般勤労者を目指す子どもが増え、戦後一時3000人を超えた人口も減少を続けている。現在の人口は400人を下回り、65歳以上の比率が68%の超高齢社会になっているという。私が訪問した時期が連休であったため、帰省者や釣り客などが子どもを連れて滞在していたが、今、島には3人の子ども(いずれも中学生)しかおらず、この4月に小学校が廃校になった。
お世話になった元山さんは、10年くらい前、退職後神戸からこの島に移り住んだ。畑付きの家を購入し住んでいる。家からは海がよく見える。野菜を作り、鶏を飼い、奥さんと共にすっかり島の暮しに溶け込んでいる。そして連合自治会の会長をして忙しい日々を送っている。リゾート施設「ル・ポール粟島」の集客増が当面する最大の課題だという。

島の明るい話題は、熟年の転入組がスナックを始めたことである。島出身の女性が夫と共に移住しスナックを始めたところ、雑談しながら一杯やる格好の場所として流行っているという。私たちも行ったが、焼酎のお湯割りを頼むとたまねぎのサラダを付けてくれた。料金は驚くほど安い。
この地域に若者が戻る日が来るのだろうか。それとも無人島になって行くのだろうか。数十年後日本のあちこちで起こるであろう深刻な事態に島は直面している。
"第26回 浜辺のあそびと汐干狩"を終えて
住みよい二見をつくる会
事務局長 椿野 利恵
5月4日、1000人を超える市民が「びしゃもんの浜」に集い、潮干狩や砂浜での遊びを楽しみました。
この浜は、明石市の西部を流れる瀬戸川の河口に位置します。「昔の二見の浜は、白砂青松のきれいな海岸だった」の話に、「子どもたちに昔のような海岸で遊ばせたい」と、当時若かったお父さんやお母さんが運動を始めました。
びしゃもんの浜での汐干狩は17年前になりますが、始めた頃は「アオサ」が堆積し、海に足を入れるとぶすぶすと入り込むヘドロ状態でした。近隣住民から「夏は悪臭で困っている」との声も寄せられていました。行事の前には、アオサを引き上げ、海岸の清掃も続けてきました。続ける中で、市に要望してアオサを吸い上げ徐々にきれいな海岸になっていました。
今回3年がかりで、護岸整備とあわせて養浜工事が完了し、私たちが要望していた「汐干狩や生物観察のできる海岸」は取入れられました。子どもたちが採取した貝の中に、30万年前の化石が見つかりました。びしゃもん浜の自然は甦りましたが、一方で化石を含む砂を採取し、自然破壊が進んでいることに複雑な心境です。
今年は昨年の倍近くの参加や、運動を始めた頃の子供達が、親となり参加してくれた事が何よりの喜びです。この行事に参加する事で環境問題に関心を持つきっかけとなることを願っています。
※写真提供 瀬戸内を守る明石市民の会 日向 進 氏
会費納入のお願い
世の中は、長引く不況、JR列車事故、大規模災害や中国・韓国との関係悪化、平和憲法の危機など非常に厳しい状況ですが、皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
私ども「瀬戸内の環境を守る連絡会」もこの2〜3年、財政赤字が蓄積して活動の継続が危ぶまれ、昨年秋に2004年度の会費納入のお願いをさせて頂きました。呼びかけに応えていただいた皆様方のご支援のおかげをもちまして、若干の改善が図られ、何とか自前の事務所と常任の事務局体制を維持しながら頑張っております。
2005年度の活動も、毎月のニュース発行やホームページの充実、瀬戸内沿岸の埋立における環境影響調査活動、瀬戸内シンポを行い、これから環境省交渉や兵庫県での瀬戸内沿岸住民集会、貴重な海浜植物調査の写真資料集のHP立ち上げとその出版活動などなど、瀬戸内沿岸の環境保全に向けて活動を続けていく所存です。それも会費が集まってこそ可能なことであり、不景気で生活が苦しい昨今のご時勢の中で誠に恐れ入りますが、2005年度の継続入会と、会費の納入をよろしくお願いします。
なお、瀬戸環連の活動などにつきまして、ご提言やご注文がございましたら、併せてご連絡下さいますよう、よろしくご協力お願い申し上げます。
2005年6月
瀬戸環連 事務局長 小沢秀造
2005年度(2005.7/1〜2006.6/30)会費送金先
郵便振替口座 01150−8−10032
加入者名 瀬戸内の環境を守る連絡会
年会費 1口 \5,000-
郵便番号673-0886
兵庫県明石市東仲ノ町3-15
第28回 瀬戸内沿岸住民集会
兵庫県明石市にて
2005年10/29(土)〜30(日)予定
詳細決まりしだいご案内します。
近畿の環境団体情報交流会
講演 松下和夫氏「地球温暖化と市民の取組み〜環境ガバナンスの観点から」
5つの分科会“ごみ・リサイクル”“自然保護”“食料・農林業”
“温暖化・エネルギー”“環境教育・グリーンコンシューマ”
日時: 2005年6月19日(日) 10時〜16時半
場所: 大阪市立弁天町市民学習センター
費用: 1,000円 定員: 先着100名(当日受付あり)
主催: 近畿の環境団体情報交流会実行委員会
T/F 06-6353-8487 econetkinki@minos.ocn.ne.jp
〜瀬戸内海 いま むかし 脱埋立へ〜
主催: 環瀬戸内海会議
日時: 2005年7月2日(土)13時半 〜3日(日)
川村晃生氏の基調講演、
現地報告(大分・山口・香川・広島)、
押し葉教室、大阪湾エコクルージング
申込みT/F: 086−243−2927