目次
▼2005年6月9日 環境省閉鎖性海域対策室との交渉結果報告 ▼瀬戸内を守る明石市民の会30周年記念行事・瀬戸内沿岸住民集会 ▼『埋立をやめ、瀬戸内の再生を探る』発刊される ▼エコエッセイ#27 暑い夏
▼インフォメーション
第190号(2005年7月1日発行)
『第30回全国公害被害者総行動デー』(2005.6/9〜10)の中で、環境省水環境部閉鎖性海域対策室との交渉を行ないました。
“2005年環境週間要求項目”は、瀬戸内海ニュース第189号(2005年6月1日発行号)に掲載されております。
2005年6月9日 環境省閉鎖性海域対策室との交渉結果報告
瀬戸内の環境を守る連絡会
兵庫県明石市東仲ノ町3−15
TEL&FAX 078−911−7397
交渉結果報告記載は、国交省に関連した要求項目を優先の回答/質疑応答をした順である。
1項
港湾のあり方を含め、今後50年後100年後の瀬戸内保全のあり方について、環境省/国交省はどのようにしていくのか、どのような責任を持つのか。
回答:(環境省)
瀬戸内法や環境基本計画は長期の展望をもって策定されているので、その法の目的なり目標に向かって今後とも環境保全に勤めたい。もちろん社会経済環境状況が変わったら、見直しもあるものと認識している。
(国交省)
この3月“港湾行政のグリーン化”というタイトルで、今後の港湾環境行政の基本的な方向をまとめ答申した。ポイントは、物流などの港湾行政と環境保全・再生は車の両輪として政策を進めることである。
例えば、航路の浚渫による土砂で干潟の造成や再生を図ること。 水産庁との協力も必要だし、予算との関係で実際にどこまでやれるかであるが、努力したい。また、ごみの清掃も直営で行っており、技術開発でどこにごみが溜まるかなども分ってきたので、海面の清掃にも力を入れたい。
要望:
机上の取り組みだけではなく、実際に地元に足を運び、実情を把握した取り組みをして欲しい。
孫の世代も安心して住める環境のよい社会を作るため、大臣にぶち当たるぐらいの気概が必要だ。
質疑:埋立てそのものが環境破壊という認識はないか。
回答:
埋立てについては、それぞれの地域の必要性との関連で充分に検討するという認識である。
質疑:
抽象論ではなく、これ以上の埋立てはやらないという立場にたてないのか。
回答:
環境保全の大切さは広く行き渡たってきているし、実際に埋め立てが干潟や藻場に影響を与えているのは否めないので、埋立ては出来るだけ少ない方がいいという認識は持っている。
質疑:
港湾の浚渫事業で、環境省と国交省間の話し合いはあるのか。また浚渫土砂には汚いものもあるとの事だが、それはどうするのか。
回答:
環境アセスの対象となる事業では、アセスや情報提供などの相談なり調整は省庁間で行っている。特に浚渫土砂は、有効活用が出来るものはするし、汚いものの中で有害なものは無害化して廃棄物処分場に捨てている。
質疑:
きれい・汚いの判断基準はあるのか。また瀬戸内で浚渫土砂を使用したところを教えて欲しい。
回答:
基準はあるが、自然再生に使えるかどうかの基準はない。浚渫土砂は利用者の利害関係で活用するかどうかが決まる。浚渫土砂で干潟を再生したところは尾道や糸崎地区がある。
9、10項
CCZ事業について、その概要について明らかにされたい。また明石の大蔵海岸では死亡事故も起こっており、埋立て土地利用も上手くいっていないがCCZ事業をどう評価しているのか。明石での90年以降の海岸整備事業の概要と環境省の関与、成果と考えていることをお聞かせ願いたい。
回答:(環境省)
瀬戸内沿岸のCCZ事業は、1.兵庫県の舞子・大蔵海岸、2.広島県の狩留賀海岸、3.山口県のやけの海岸、4.徳島県の高島海岸の4箇所である。
CCZ事業は、海へのアクセスという点では有意義と思っている。ただ事故があったということで、今後はそういうことが起こらないようにしたい。 また埋立てが伴う場合は、必要最小限もしくはできれば埋立てしないよう、環境保全にも配慮すべきだと考えている。
大蔵海岸については埋め立て面積が40ha以内の19haで、アセスの対象ではなかったので環境省としては関与していない。
(国交省)
埋立て事業は兵庫県で実施したが、事故後の現在は国交省で安全管理点検を行い、市民の方達と協力してモニタリングを強化するつもりである。
質疑:
大蔵海岸埋立て造成は負の遺産でしかない。もともとはテトラポットで侵食を食い止めていた砂浜の海岸だったが、もとに戻せないのか。
回答:元に戻す考えはない。
質疑:
明石市民には迷惑をかけないといいながら150億円もの税金を使い、しかも風光明媚な藻場を埋め立ててまで、銭湯や大型スポーツ施設、ハウジング展示場を建てる必要があったのか。
おまけに事故によって12名という尊い命まで奪われている。典型的なCCZ事業の失敗例ではなかったのか?
回答:
国交省は海岸の防護や整備事業をやっているのであって、そもそも何故埋立てをする必要があったのかと聞かれてもお答えしかねる。
質疑:
CCZ事業は当時の建設省が認可している。 事業評価に対して環境省・国交省が、それぞれの立場で回答されているので分かりにくい。また、埋立て面積がアセスの対象以下だったので環境省としては関与してないという視点はおかしい。
中崎海岸埋立て、大蔵海岸埋立て、舞子海岸埋立て、マリンピア垂水建設、神戸市下水場施設と面でつながっており、埋立てを一つ一つ切り離すべきではない。
回答:(国交省)
確かに当初は建設省だったが行政改革で、県や市の裁量で行うようになった。国交省としてはやめろとは言えないが、情報交換などで相談があったら助言するというスタンスである。
(環境省)
埋立て面積であるが、法との関係で40ha以上となっており、それ以下の個々の事業については県の環境局でチェックがなされている。
質疑:
県がチェックしているからいいというものではない。
結果的に、一つ一つの小さな埋立ての積み重ねが大きな環境破壊をもたらしてきたし、当初の埋立て目的が達成されず遊休地が目立っている。
瀬戸内全体における環境保全のマスタープランという観点から、環境省としても個々の埋立て事業に積極的に関わっていってもらいたい。
回答:
確かにすべての埋立てが成功しているとは思ってないし、埋立て後の遊休地が多いのも事実だ。
今後はそういうことのないように取り組む必要があると認識している。
質疑:
明石大蔵海岸では陥没事故の復旧作業により海岸周辺が立入り禁止になっているおかげで、
昨年から絶滅危惧種のコアジサシが飛来し巣篭もりをしている。その数は500羽近いと言われているが、明石市や兵庫県の方から、照会はきているか。
回答:今の時点では何も聞いていない。
要望:
明石市では今年度についてはコシジサシの巣立ちまで再解放(海開き)を待つ予定と聞いている。コアジサシは絶滅危惧種第2類に指定されている。
来年度以降も飛来できるようご配慮をお願いしたい。明石市等から照会があれば、保護する方向で指導いただきたい。
回答:お聴きしておく。
意見:
瀬戸環連が20年前カナダの環境調査を行ったとき、カナデイアンロッキーの広大な土地に工場が一つしかなかった。それはインデイアンの人や年金生活者である地元住民の意見を尊重して、大企業の買収から政府が守ったからだということだった。それにひきかえ明石では自治会の役員には伺いをたてるが、住民の
声を聞くという姿勢はなく無視して大蔵海岸を埋立ててしまった。
質疑:
明石の海岸整備に国は力を入れているように見受けられるが、なにか特別な位置づけをしているのか。
回答:
国の直轄事業である。 陥没での人身事故の再発防止対策でもあり、砂浜・玉石浜・磯浜など、技術・資本を投入しいろいろな実験を行って、それを全国の海岸整備事業に生かすつもりである。
質疑:
海岸調査で通常その浜では見られないものも最近は多くなっている。
つまり新しく砂を投入する時、他府県など違う場所からのものは、環境負荷に影響を与えているのではないか。 現在の海岸整備で生態系を大切にしながら自然を残すとことが本当にできるのか。
回答:
確かにその場にあった砂を入れて欲しいという要望はある。
ただ最近は土砂も貴重な資源となって入手困難な状況なので、他から購入する場合もあるのは事実。
出来るだけ地元の人の意見を聞きながら養浜砂の調達に努めたいとは思っている。
質疑:
港湾環境行政で国交省は採取した後の埋立てを考えているようだが、新たな環境破壊につながらないとも限らないので、そこのところはどう考えているのか。
回答: 深堀後の埋め戻しのことだと思うが、基本的には要望があった場合に行うということで、
もちろん環境に悪影響を及ぼすところの埋め戻しはしない。
特に問題視しているのは、穴ぼこがあって海水が澱み魚介類に悪影響を及ぼすような所である。
2項
瀬戸内埋立ての功罪についてどのように整理・認識されているか。
また今後の埋立てについてどのように考え、どのように規制していくのか。
回答:
先ほどの回答と重なる部分があるので重複はさけるが、基本的には埋立てが干潟や藻場の減少に大きな影響を与えているのは認識している。 幸いこの3年間は、新たな埋立て許可は減ってきている。
今後ともより少なくするよう努力したい。
もう一つの問題は自然再生であり、基本計画でも再生に勤めるとうたわれているし、関係各省庁や県も検討しているので環境省としてもフォローしていく。また再生した後の把握も大切なことである。
質疑:
水島では地方自治体や漁業者がアマモ場の再生に取り組んでいるが、例えば事業補助などをお願いしたら協力をしていただけるのか。再生をやるんだとアドバルーンだけでなく、具体的にどういうプロセスを経て実現させるかが大事だと考えるが。
回答:
三位一体政策で資金がないということをご理解いただきたい。
ただ最近は国交省などが、どこに干潟を再生するかなどの検討や取り組みを始めているので、それとの連携をしたい。
3項
景観法について、重伝建御手洗、鞆の浦、室津など景観保全運動があるが連係する用意はあるか。
回答:
景観法だけではなく瀬戸内法にも自然景観と一体となってる史跡、名所を保護すると謳われているので、その趣旨を生かすのは当然だと考えている。
ただ地元の意向を無視することはできないので情報提供を行いながら連係を図りたい。
4項
ゴミ問題について、製造者責任や行政の責任、他省庁との協力、あるいは市民のゴミ回収運動への援助についてどう考えているのか。それと他府県からのゴミ持ち込み、遠距離から搬入される廃棄物をどう把握されているか。
回答:
生産者が廃棄物となった後リサイクルしやすいようにする、
いわゆる拡大生産者責任という考え方で、ゴミの収集・分別・保管は業者が行う方向で、役割分担の見直しを検討している。他省庁との協力は、例えば容器リサイクル法では経済産業省や農林水産省、財務省と、自動車リサイクル法では経済産業省などとも共同協力して取り組んでいる。
次に他府県からのゴミであるが、発生量の多い首都圏などでは事業所地域だけの処理施設ではまかないきれないので、現実には他場所への持ち込みも行われており、行政として関与せざるを得ない。
要はゴミを減らすことが重要で、廃棄物処理法に基づく許可制強化によるゴミの減少、リサイクル化の推進などで発生量を、平成22年までには半分に減らす計画で取り組んでいる。
質疑:
何故、閉鎖性海域の瀬戸内へ持ってくるのか。 漁業者や沿岸住民は被害を蒙っていることを、発生源である首都圏の事業者に環境省としてPRして欲しい。
回答:
残念ながら瀬戸内だけではなく、東北方面にも持ち込んでいる。もちろんごみは排出者責任ということで自前で処理するに越したことはないが、現状はそこまでいっていない。
質疑:
4年前から申し入れしているが、海底のゴミをどう処理したらいいのか。
漁業者が網で引き上げたゴミは産業廃棄物としてではなく、処理責任・処理方法など別のルールで処理できるように出来ないのか。つまり海のゴミをどうしたらいいのか現在では明確な規定がないので、法的な整備をするなど環境省としてイニシアテイブをとって解決していく気はないのか。
回答:
難しい課題である。水産庁では処理に対して補助をする制度もあるようなので、
その制度を一部活用している自治体もある。今の手立てはそのぐらいしかない。
質疑:
海底の環境保全、沈んでいるゴミに対してのこれからの対策案なり、モデル事業なりを方向性でも出せないか。
回答:
陸上の場合、産廃は都道府県が処理するが、規模が大きいので、国と企業と都道府県が費用をまかなうような制度がようやくできた。
海のゴミに対してどうするかの制度はまだ出来てない。
質疑:
例えば、海岸のクリーンアップでは市民が積極的にゴミ集めに協力している。
海のゴミはそういった市民と協力しながら国として仕組みや制度を作り、実行していくことは可能だと思うのだが。
回答:
海岸は管理者がいるので、その責任で処分できるが、海面や海底のゴミはどこがどう処理するのかハッキリしてないし、責任も何故、環境省なのかも分らない。
質疑:
そんな発想でバラバラにやっていると、海がつながっているだけに解決しない。
回答:
海のゴミ問題を誰が責任をもってやるのかは、最近省庁でも問題になり、地球局が窓口となり、関係省庁との調整役として連絡会議が持たれるようになった。
意見:
この問題は毎年出てくるし、大切な課題なので是非解決のためのシステムづくりに知恵を出しあって、提案を出すぐらいのことを考えて欲しい。来年に期待したい。
5項
海砂について、採取による環境破壊があきらかになっており、自治体任せではなく国として、環境省としてイニシアテイブをとる予定はないか。
回答:
海砂採取については禁止の県が多く、確実に減っている。
福岡県は日本海はそうでもないが瀬戸内海に面したところは、海砂採取は少なくするよう要望しているし、現に少なくなっている。
質疑:
東京湾の埋め戻し材料は何をつかっているのか?コンクリート廃材を使っていないか。
データがあれば見せて欲しい。
回答:
建築物廃材ではなく、再生材だと思う。データはあるので後日お送りする。
6項
失われた磯浜・海岸回復・埋立地の遊休地対策についてどう考えているか。
また海へのアクセスに向けて実現への努力はどうか。
回答:
環境省としても、埋立地後の利用されてない遊休地があることは情報としてつかんでいるので、今後の反省材料として考えていきたい。
海へのアクセスについては、言われる通りで大切である。自然海浜保全地区制度もあるので、それを活用したい。
また例えば大阪湾再生構造計画で、人々が快適に海との触れ合う場を作っていくとも書かれているし、親水・護岸など企業との協働を視野に入れたパブリックアクセスの向上についても書かれている。
その実現に向けて関係府県と一緒になって検討をしようとの合意ができたので、一日でも早く進むよう期
待している。
意見:
遊休地で問題になっているのは大規模埋立地である。
瀬戸環連が調査した例で言えば、北九州の空港や製鉄所、曽根干潟が代表的で、空き地の広大さにびっく
りする程である。それと呉湾であるが、もともと軍港との関係で立ち入り禁止が51%を占めている。そのような現実があることを認識していただき、是非パブリックアクセスの実現へ向けて努力して欲しい。
7項
瀬戸内海は魚介類の宝庫であった。生育や採取の場所などに注目した保全が必要だ。
またダイオキシンや有機スズの汚染による奇形魚の発生や人体への影響も心配。
今後の対策は?
それと海底の重金属、汚染物質の環境基準の必要性についての認識、今後の方針をお聞かせ願いたい。
回答:
一時期に比べると漁獲高が減っているので、海をきれいにすることと、
生物が豊かに育つための藻場・干潟の大切さはご指摘の通りである。
ダイオキシンについては環境基準を設定して、毎年監視しデータをとって公表している。
瀬戸内海は H15年度調査で基準値を超えたところは、水質では和歌山県、低質については大阪府の2地点であった。原因がわかった和歌山県の場合は改善した。低質については大阪市で対策委員会を作って改善に努めている状況である。
有機スズについては規制が厳しく、昭和60年代に比べると水質・低質・魚介類の生物に残留する量は減っている。
質疑:
瀬戸内海は製鉄所など大企業が多いが、工場排水の定期的な検査をされているのか。
回答:
一般的には水質汚濁防止法に沿ってされている。ダイオキシンについては焼却炉の排水設備があるところは調査もし、公表もしている。
質疑:
大阪湾とか備讃瀬戸など地域ごとのダイオキシンの魚介類への影響
についての調査はされたことはあるのか、またデータはあるのか
回答:
魚介など食品中のダイオキシンを扱う水産庁や厚生労働省はデータを持っていると思うが、どの地点をどこまで詳細にといわれたらよくわからない。
環境省は関係自治体が行う水質や大気などのダイオキシン調査のデータは集約しているが、魚介類のデータは特にない。ただ、今日では食品中に含まれるダイオキシンの一日の摂取量は基準を下回っているので心配はない。
質疑:
PCBの保管量が公表されないうちに、時間の経過とともに減っている。問題ではないのか。
回答:
2〜3年前にできたPCB廃棄物処理法によって、きちんとした保管義務が生じ、
また処理施設もできてきているので、今後はそのような問題は起こらないと考える。
8項
瀬戸内全体を管理するマスタープランを作る気はないか。
また自治体のむやみな負担が増えないような且つ、実効性のある歴史的文化的な瀬戸内区域の保存の方策を検討してほしい。
回答:
瀬戸内法に基づく基本計画が本来その役割をになうもので、
足りないところを改正していくことに繋がっていくものと思っている。
そして国がつくったプランを各自治体が実行していく・・・という今の仕組みがまさにそうなっているのではないか。
また指摘の通り、自治体の負担を減らすよう効率よく運営していくことが大切だ。
質疑:
基本計画から抜けてしまっている、小さな埋立てなんかも考えられないのか。
回答:
基本計画は、小さな埋立てを含めて特別に配慮しなければいけないという規定である。
ただ環境省の関わりとして難しい面があるので、そこはやはり県や市と上手くやりながら対処していくべきではないかということである。
11項
住民参加、パートナーシップを実現するのに何が障害になっており、
どうすれば現実のものになるのか。行政の立場からどう考えているのか
回答:
皆さんのように、こうして直接お会いする方は関心が高いが、一方では海のことをあまり意識しない人も多い。そういう人達に、どうすれば海の大切さを理解していただくかということも大切なので、そこをどうPRするかということも大事だと考えている。
我々としては、瀬戸内海環境保全協会という社団法人を通じて普及啓発の為の予算を確保し、自然観察会などの委託事業をやっている。
パートナーシップはまだまだ充分でないので、関係府県・市にご協力いただきながら推進していきたいと思っている。
意見:
参加した人が意見を述べ、行政がそれに応えてくれるというキャッチボールの関係が大切である。言いっ放し、聞きっ放しでは輪が広がらない。
そして海のゴミ対策は、まさに行政や地方自治体、事業者、漁民、市民の協働によるパートナーシップで解決すべき研究課題ではないだろうか。
最後になったが来年も又、同じようなことが議論されるだろう。我々が頼りにしているのは環境省なので、来年こそ少しでも要望や問題が解決したという回答を期待したい。
― 以上 ―
五島康治
第30回全国公害被害者総行動デー 環境省交渉出席者一覧
- 瀬戸内の環境を守る連絡会:小沢事務局長、五島事務局次長、小山幹事、玉田、北風
- 瀬戸内を守る明石市民の会: 山本事務局長、羽口代表世話人
- 尼崎公害患者と家族の会: 前田、山崎、山本
- (財)水島地域環境再生財団: 福田
- 閉鎖性海域対策室:坂川室長、秋山補佐、鈴木補佐、浅見主査、由井係長、大島係長 鈴木和男
- 廃棄物・リサイクル対策部循環型社会推進室: 島村補佐、黒澤係長
- 廃棄物対策課: 馬淵補佐
- 環境保健部環境安全課: 吉田専門官
- 国土交通省港湾局環境整備計画室: 川上補佐、 繁本専門官
- 総合政策局事業総括調整官室: 久保田調整官
- 河川局海岸室: 中平補佐
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環境省・国交省との交渉に参加して
瀬戸内を守る明石市民の会
事務局長 山本美嗣
かって全国でコ−スタル・コミュニティ・ゾ−ン(CCZ)整備事業が実施された。
瀬戸内沿岸では、10箇所が建設大臣の認定を受けたように思う。
環境庁の回答では、このうち明石市の大蔵海岸など4箇所が埋立を伴う事業であったとのことである。
大蔵海岸の場合は民活による施設建設は進まず、事業が破綻して久しい。そのうえ造成した人工海岸で開かれた花火大会では多数の死者を出し、砂浜も陥没による死亡事故が発生したため現在は立ち入ることができない。
国交省は砂浜陥没事故に対しては対応をしているが、CCZ事業が破綻したといっても、それは埋立造成、施設建設を計画した明石市の問題であって、海岸防護や、海岸整備以外は関知せずといった感じであって、この事業をどう評価しているのかを聞くこともできなかった。
しかし、CCZ整備事業は、市町村が整備計画をたて、建設大臣が認定し、国と地方自治体が各種の関連事業を積極的に推進してきたのではなかったのか。
環境省もCCZ整備事業については直接関与しなかったと他人事のような回答であった。瀬戸内各地で実施されたCCZ整備事業のその後が気にかかるところである。
今年10月に当地(明石)で開催される瀬戸内沿岸住民集会で、この問題についても報告がなされることを期待している。
瀬戸内を守る明石市民の会30周年記念行事
瀬戸内沿岸住民集会
開催準備中
兵庫県明石市で結成された「瀬戸内を守る明石市民の会」が今年で結成30周年を迎えるのを記念し、記念シンポジュウムと瀬戸環連の住民集会を明石で開くことが決定され、現在準備が進んでいます。
地元明石に実行委員会が結成され、下記の取組みが行われています。
行事内容
1 記念シンポジュウム
日時 2005年10月29日(土)〜30日(日)
会場 明石勤労福祉会館
講師 瀬戸内博士 河野通博氏
テーマ 瀬戸内の開発と保全活動の歴史(仮称)
2 明石海岸実態調査
◎ 市民による明石海岸16キロメートルの実態調査
◎ 海岸アクセス・ゴミ・親水性・透明度・COD/BOD・生物・砂/土・利用状況・その他状況
3 明石の海辺の変遷調査
1. 明石の海の歴史資料等に関する調査
2. 地元古老からの聴き取り調査
3. その他(過去の市民の会資料等)
4 市民の会の30年史
◎ 時代背景と運動の歴史誌の編纂(写真・文献・資料・その他の収集)
実行委員会組織
代表委員 羽口幸雄 氏 小山英二 氏 柿野健一 氏
事務局長 山本美嗣 氏
ただいま、実行委員・事務局ボランテイア募集中
『埋立をやめ、瀬戸内の再生を探る』発刊される
瀬戸環連幹事 小山英二
去る5月末、標記「報告集」が瀬戸環連から発刊されました。
この取り組みは、昨年6月、(財)ひょうご環境創造協会の『環境政策提言等支援活動助成金』が決定し、
瀬戸環連の有志により始められました。
テーマは「沿岸海域の埋立てが生物に与える影響の調査研究と環境政策の提言」でした。
調査対象の海岸は以下の通りです。
1.和歌山県・住友金属、 2.同・雑賀崎、 3.大阪府・関西新空港、
4.兵庫県・神戸沖空港、 5.同・須磨浦海岸、 6.同・大蔵海岸、
7.愛媛県・織田が浜、 8.広島県・鞆の浦、 9.同・呉湾・広湾
以後、調査委員会を延べ6回開催して検討を進める一方、アンケートの実施と現地調査、資料収集を並行して進めながら、取り組んできました。
アンケートでも埋め立ての被害が顕著なものが多くあり、特に生物層の回復には、時間がかかっているものが目立ちました。また埋立て後も当初目的を達していないものも見られました。
また地元の市民運動により なんとか埋立てを止めている「鞆の浦」の運動は特に印象的でしたが、行政と市民の力関係によりいつ埋め立てられるかとの懸念も感じられました。
それぞれの調査海岸について、「今後の瀬戸内海環境保全のありかた」について、「提言」を行っています。 埋立を憂える市民の皆さんにぜひ読んでいただきたい報告書です。
お問い合わせは、瀬戸環連事務局へどうぞ。
エコエッセイ#27
暑い夏
玉田 真知子
我家に猫が一匹また増えた。近所の子が、拾ったから飼ってくれと箱に入ってやって来た。一回は断ったが、父の退院の日に餌をやっていた野良猫が死んだので、身代わりかもしれないと思い、飼うことにした。 ちょうどマイケル・ジャクソンの裁判中で、白に耳と左足と尻尾だけが黒いので、マイケルと名づけた。元気な雄猫で、ジャンプすると、空中で1秒間くらいは停止している。
裁判といえば、有明海に関して福岡高等裁判所の判決には腹が立つ。ナンデヤネン、と怒る。怒るとまた暑い。沖縄の基地だって、ボーリング工事が始まろうとしている。ジュゴンの餌場のど真ん中だ。 山口県上関町の原発の工事も進みつつある。もう全戦全敗の様子である。
こう暑いと南の島が目に浮ぶ。椰子の木から落っこってくる(本当は木に登り落とさなアカンのだが)椰子の実のジュースを飲んで、海に入ってうようよ寄ってくる魚を捕らえマヒマヒなんかにして食べる。(マヒマヒ=ハワイの魚料理の名称)ビタミンCとなる果物は何かなぁ。
もともと勤勉でない私は、ややもすると南の島の妄想意識が充満する。でんぷん質はたろ芋かな。
しかし、ツバルではその天国的な生活も失われてしまったのだろう。本当に気の毒だ。
先進諸国は、責任の名のもとに地球温暖化を食い止めなくてはならない。
公共事業は、GDP換算でヨーロッパ諸国の3倍であり、道路の土地に対する占有率の度合いも世界一だ。公共事業でお金を使いたいなら、不要なダムや道路をうまいこと壊す仕事でもしてほしい。
関東のどこかの林道は、あまり車が通らないため、元に戻したらしい。喜ばしいことだ。東京の高尾山にも高速道路は要らない。
「高速」よりも「静穏」を求めているのに、なんで役所はわからないのだ。
なんで専門家がわからないのか、私にはわからない。
インフォメーション
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暑さ厳しい大阪で・・・
≪なんか変やで! 気候の危機を考える≫
〜 異常気象・農業や自然の変化・ヒートアイランド・気候変動問題の専門家から話を受け、日頃疑問に思っている事について質疑や意見交換等の対話形式 〜
日時: 2005年7月15日(金) 午後1時半〜4時半
場所: 大阪府農林会館 TEL(06)6941−0821
参加費: 無料
問合せ: フォーラム気候の危機シンポ大阪事務局
T&F 06−6910−6006
フォーラム気候の危機 代表世話人
吉野正敏(筑波大学名誉教授、国連大学上級学術顧問)
大木 浩(全国地球温暖化防止活動推進センター代表、COP3議長)
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大阪湾クルージング 関空2期埋立・神戸空港 変貌する大阪湾をこの目で
日時: 7月30日(土) 午前9時半集合
集合場所: 大阪南港 フェリーターミナル2階待合所
参加費: 大人2,000円、 中高生1,300円、 小学生500円
持ち物: 帽子、合羽、昼弁当、水筒、望遠鏡
申込先: 大阪湾くらしと環境を考えるシンポ Tel: 0724-63-6640
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☆書籍ご寄贈ありがとうございました☆
尼崎公害患者と家族の会 様より 『尼崎大気汚染公害事件史』
羽生槙子 様より 『詩集・縫いもの』
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☆活動カンパありがとうございました☆
京都府京都市 ハーヴィ・シャピーロさん
大阪府吹田市 小西和人 さん
島根県大田市 窪田 忠 さん
兵庫県神戸市 泊 満春 さん ・ 兵庫県保険医協会 さん
兵庫県西脇市 寺林ゆき さん ・ 前田泰義 さん
兵庫県明石市 木下康子 さん ・ 張口文穂 さん ・ 池田勝彦さん/侑美枝さん
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編集後記
2005年度も継続してご入会下さった皆様、ありがとうございました。
総行動デーでは、暑いコンクリートジャングルをデモ行進、全国の公害患者の方々との「国民のいのちと健康、平和を、地球環境を守れ」シュプレヒコールに、とても元気がわきました。(風)